こんにちは、ふさにです。
いつも元気でいたいけど、現実はちょっとしたことで落ち込んでしまうし、すぐ自分はダメな人間だなぁと思ってしまう。
今回は落ち込むことやその原因、自己肯定感について考えたことを書きました。
ちょっと長くなりましたが、自分でも落ち込んだらこの記事を見に来たいし、すぐ落ち込んでしまうなぁという人に読んでみてもらいたい記事です。
落ち込むってなんだろう
落ち込む原因って色んなことがあります。
失敗して落ち込む、人と比べて落ち込む、期待どおりにならなくて落ち込む、なんとなく気分が落ち込む…
でもよく考えると、落ち込んだからと言ってなにかが解決するわけではないんですよね。落ち込むというのは、本来は必要のない心の動きだとも言えます。
なにかに失敗したときであれば、本来は
「失敗した原因を考えて、次に活かそう。」
と思えば十分なはずだし、実際にこう思えてどんどんチャレンジできる人もいます。
でもすぐ落ち込んでしまう人というのは、
「あーあ失敗した…私は本当にダメな人間だなぁ」
という風に、ひとつの失敗を自分という人間自体に関連づけてしまう傾向にあります。
自分で自分の存在自体を否定し始めてしまうと、余計に落ち込んで抜け出せなくなってきたり、次も失敗するかもと思ってしまってチャレンジするのが怖くなったりしてしまいます。
では、そのようにすぐ落ち込んでしまうのはなぜなのか。
根本的な原因のひとつとして自己肯定感が低いことが考えられます。
自己肯定感について
自己肯定感とは
それでは自己肯定感とは何でしょうか。はてなキーワードから引用してきました。
自己肯定感とは、自分で自分を肯定している感覚を指します。
落ち込みやすい人というのは、この自己肯定感が低く自分に自信がない状態で、無意識に自分のことを否定してしまいがちです。
落ち込むことには健康状態やホルモンバランスなどが関係していることもあると思いますが、自分で自分のことを傷つけてしまっているとか、どうも自分はマイナス思考すぎるんじゃないかと感じたら、その原因は自己肯定感が低いことかもしれません。
私自身はすぐ落ち込んでしまう方なのですが、バリバリ挑戦できたり継続できるタイプの人を見ると「なんで私はこんなに頑張れなくてダメなんだろう」と思っていました。
でも、自己肯定感というものを認識したら、なんだか納得できたんですね。
自己肯定感にも色々ある?
人はどうやって自己肯定感を得ていくのでしょうか。
自己肯定感が高い人について考えてみたとき、個人的には大きく分けて2種類の人がいるように思います。
勝手に名付けるなら、「成功積み重ね型」と「根拠なし型」です。
成功積み重ね型
今までの人生で成功したことを意識して積み重ねてきた人。このタイプの人に話を聞いてみたところ、以下のような思考のようです。
まず、自分のやること一つ一つについて、目標や手段、そしてその結果について頭のなかでしっかりと明確にしています。
成功したときにはそれを成功体験としてきちんと認識して自信につなげます。
失敗したときはその原因を考えます。それがたまたま低い確率を引いてしまっただけだったり、コンディションが悪かったりした場合は仕方がなかったねということになります。
また、自分を責めることは非生産的だと分かっています。分析力が高いとも言えますね。
根拠なし型
次に、根拠なく自己肯定感が高い人。
「こんなことができるから自分には価値がある」とか「こんなことに成功したから偉い」といった理由はかならずしも必要ありません。
なんとなくだけど絶対自分には価値があるし、自分ならできる。
根拠がないとは書いたものの、実際は幼少期などに自信が備わったのかもしれません。また、誰でも何かしら努力はしてきたと思います。
でも、成功や失敗、長所や短所とはあまり関係なく、自分に価値があると思えている人がいます。
前者は努力型、後者は天才型みたいなイメージです。実際には完全にどちらかの型に分類できるというよりは、両方の重ねあわせだと思います。
そしていずれにせよ、自己肯定感が高いほうが生きやすいと思います。
逆に自己肯定感が低い人には、このどちらの思考も欠けているのではないかと思っています。
自己肯定感が高い人と低い人の思考のちがい
自己肯定感について考え始めてから、たまたまYoutubeである人のドキュメンタリー番組を見る機会がありました。
今や成功しているその人も下積み時代には苦労したんだなぁということが分かる内容だったのですが、なにより驚いたのがその人の自己肯定感の高さでした。
不遇の時代が続いても心が折れずに継続できたり努力することができる裏には「成功していない状況でも自分をどれだけ信じられるか」があると思いますが、それって自己肯定感そのものですよね。
ここでは、自己肯定感の高低によって思考にどのように差が出るか考えてみました。
なにかにチャレンジして失敗したとき
なにか目標にむけてチャレンジしているとして、失敗したとき、自己肯定感が高い人ならこのように思うでしょう。
「いつもの自分ならできるはずなのに!」
「原因は分かったから次はいける」
「自分ならいずれ成功できるはずだ」
ちょっと極端かもしれませんが、失敗している状況でも自信を失わないでいられるということです。
もちろん実際には、いくら自己肯定感が高いからといって何度失敗しても全く落ち込まないという人はあまりいないでしょう。でも、落ち込むというよりは悔しいという気持ちが強い人が多いように思います。
一方で、自己肯定感が低い人がなにかをやって失敗したときにはこのように思ってしまいます。
「やっぱり失敗した、なんで自分はこうなんだろう…」
「絶対に失敗したくなかったのに、もうだめだ」
「なにをしたってだめ、生きる価値がない」
失敗に過剰に反応して落ち込み、自分を責めたり貶めたりしてしまいます。
今回たまたま失敗しただけでも、それを自分がダメなせいだと思ったら次のチャレンジをする元気もなくなってしまいますし、すぐに心が折れてしまいます。
なにかをするときのモチベーション
自己肯定感の高い人にとっては、それをすると自分の成長や成功につながるなど、自分にとってプラスになることがモチベーションになると思います。
一方で自己肯定感の低い人は、「失敗できない」「怒られたくない」「人の役に立たないといけない」など、マイナスから逃れることがモチベーションになることが多いのではないでしょうか。
怒られたくないから会社に行く、ダメ人間と言われたくないから頑張る…
このような動機でやったことが失敗すると、やはり過剰に落ち込んでしまったり、人格否定や無気力にもつながります。
また、自己肯定感の低い人は、誰かの役に立っていないと自分には存在価値がないと思ったりして、なんとか存在価値を生み出すために人の役に立とうとします。
人の役に立つのってもちろんすごいことですが、役に立たなくたって存在価値は十二分にあるんだよと言いたい。
(他の人には積極的にこう言えるけど、自分に対してだと言えなくなるのが自己肯定感の低さです)
自己肯定感は高められるのか
自己肯定感は高いほうがいい
自己肯定感の高い人と低い人の思考を考えてみても、やっぱり自己肯定感は高い方がいいと思えます。
仮に、全く同じ能力を持っていて自己肯定感が高い人と低い人のふたりがいたとしたら、きっと全くちがう人生を歩むのだと思います。そして、最終的に成功する確率が高いのは自己肯定感が高い人です。
トライアンドエラーを繰り返して、その中で成功体験を積み重ねて自信を増していくにしても、失敗もたくさんするわけで。
失敗するたびに「やっぱり自分はダメなんだ…」と落ち込んでいたら先に進めないし、何より本人がつらいです。
大きなことを成し遂げようなんて思っていなくても、日常の中にはいくらでも失敗するおそれがあって、やはり自己肯定感があるとないとでは過ごしやすさが全然ちがうなと思うんです。
自分を信じることは、内なる自分との戦い
そんなに言うならその自己肯定感ってやつ高めたらいいじゃん。自分の思考なんだから、変えようと思えばいくらでも変えられるでしょ?
いやいや、それは意外と大変なんですよね。
自己肯定感の低い人にとって、自分を肯定することはとても難しいことです。
それは、肯定しようとする気持ちを否定する自分が存在するから。それが習慣化されているからです。
自信を持とうとしても、否定する自分は「私は自信をもっていい人間じゃないでしょ」などと否定的な言葉をささやいてきます。
でも本当はそんなのお門違い。
いままで生きてきた中で、なにかしら成功もあったはずです。否定しようとする自分が、成功が視界に入らないようにしてしまっているだけで。
それに、根拠がなくたって誰しも自己肯定感は持っていいんです。
自分を肯定して困ることはある?
自分なんかが自己肯定感をもつことはおこがましい?調子に乗るかもしれない?
何度も言うようですが、自己肯定感というのは根拠がなくても持っていたほうが良いもの。自己肯定感を持つのにおこがましいなんていうことはありえません。
それに、自己肯定感が低くて落ち込みがちな人が、自信がつきすぎて困るかもしれないなんていうのは心配のしすぎです。万が一調子に乗りすぎたとしたら、その時考えればいいということ。
でも自分は本当にしょうもない人間だし…だって?
大丈夫、今まで生きて来られたんだから。むしろ今まで自己肯定感が低い中でよくがんばってきたね。もっと生きやすく考えていいんだよ!
自己肯定感を高める方法
落ち込みやすい人がまずするべきことはおそらく、自分は必要以上に自己肯定感が低いということを認識することだと思います。その上で、自分を肯定できるように訓練していく。
大人になって思考が習慣化されてしまってから自己肯定感を高くするのは難しいことだとは思いますが、私が思う2種類の方法を書いておきます。
1つ目は、日常の細かい成功や失敗をちゃんと意識して分析する方法。
自己肯定感の低い人が思ってしまいがちな「失敗=自分はダメな人間だ」というのは、冷静に考えてみると非常に短絡的なんですよね。
成功した時はしっかり成功体験として認識して、失敗したときは落ち込むのではなく原因を分析し、仕方ないものは仕方ないと割り切る。決して自分がダメな人間であるせいではありません。
2つ目は、手放しに自分を肯定する方法。
成功体験がなくたっていいし、自分の長所探しもしなくていい。褒めるべきところがなにも思い浮かばなくたって、自分を肯定していいとしっかり認識すること。たぶん、こっちができればそれに越したことはありません。
この2つは、「自己肯定感の高い人には2種類いる」と言ったときに書いたことですね。どちらが向いているかは人によるかもしれません。
いずれにせよ今までそういう習慣がなかった人には難しいですが、意識してそういう思考にしないことには始まりません。
そこで私はプラスな言葉を自分に言い聞かせることから始めてみました。
私すごい!私最強!
(文字にすると笑っちゃいますが、短いほうが言い聞かせやすいので!)
それに加えて、ささいなことでも何か成功できれば「さらにすごい!」、なにか失敗しても「自分がダメ人間なせいじゃない、ちゃんと原因や対策を考えよう」と意識して考えることにしました。
2種類の方法の複合型ですね。
私は夜寝るときに過去のどうでもいい失敗を思い出したりしてなんとなく落ち込むことが多いのですが、実際に言い聞かせていたらどうでもよくなってちょっと楽しくなりました。
最初は全く心から思えなくても、毎日言い聞かせていればすこしずつ思考を変えていけるはずです。まずは思い込むところから始めてみませんか?
まだまだ落ち込むこともあるけれど、元気だしていこう!
おわりに
自分に自信を持てない人にとって、自信を持つことは一朝一夕でできることではないと思います。でもすこしずつ思考を変えていけたらいいですね。
落ち込みやすい人がすこしでも生きやすくなることを願いつつ。
※自己肯定感には幼少期の生活や家庭環境などが影響するとの説があります。気分の落ち込みが深刻だと感じるひとは、自分の自己肯定感の低さの原因を探ってみたりカウンセリングを受けるのも良いかもしれません。