ふさにのふさ日記

ふさにが好き勝手に記事を書くブログです。

モノと記憶、写真の話。楽しい過去の作り方。

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こんにちは、ふさにです。

今日は記憶の話をしようと思います。

楽しかったことも、時間が経てば忘れてしまうもの

とっても楽しかった記憶でも、どうしても時間の経過とともに薄れていってしまいます。

私はなんだか記憶力が悪く、今まで楽しい思い出も人一倍たくさん忘れてしまっている気がします。

気に入ったはずの本も、大体はあらすじすら思い出せません。

忘れてしまっていたエピソード

幼少期に父と公園に行ったときのことです。

父に遊んでもらって、私はとっても楽しかったようで、帰る時に父に言いました。

「今日はとっても楽しかったんだけど、わたしはすぐ忘れちゃうから、お父さんは今日とっても楽しかったことを覚えておいてね。」

悲しいことに私はこのことを覚えていなかったのですが、記憶力の良い父は本当に今でもそれを覚えていてくれました。

それを聞いて私は涙が出そうになったのですが、それと同時に、幼少期から自分の記憶力のなさを認識して父親の記憶をバックアップとしていたことに少し笑いました。

お父さんは外付けハードディスクじゃないんだよ?幼い私、わかってる?


書いていてなんだか悲しくなってきてしまいましたが、本当は全部覚えていたいんです。

頑張った記憶、楽しかった思い出は宝物のようにとっておきたいんです。

そういう気持ちから、私はモノを捨てられないんだと思います。

モノと記憶

物を見ると、その物を手に入れた時のことやその前後の様子などを思い出すことはないでしょうか。

例えば、私は大学院の卒業時に当時のメンバーからプレゼントをもらいました。

立方体の形をした加湿器で、上にレゴブロックが付けられるようになっています。

今は出して飾っておく場所もないですし、家にもっと性能の良い加湿器があるので、使わずにしまってあります。

でも時々それを見ると、プレゼントをくれた方々の顔や、その後に自分が何を言ったか、部屋の様子、様々な思いが入り混じった感情、その頃のことが完全ではありませんが思い出せる気がします。


ここで書いたのは比較的思い入れのある記憶でしたが、モノを見て思い出す記憶というのは時にはとても些細なことで、それを見なければ今後一生思い出すことはなかったであろうことだったりします。

このように私はモノは記憶と強く紐付いていると思っているので、些細なものほど「これを捨てたらもうあの時のことは二度と思い出せなくなってしまうかもしれない」と思ってしまうんですね。

写真を撮ること

でも最近は、以前と比べるとモノへの執着が薄れてきたように感じます。

理由はおそらく、昔よりも写真を撮るようになったからだと思います。

高校生か大学生くらいまで、私は写真に写るのがとても苦手でした。

自分なんてしょうもない人間だから写真に残る価値もない、なんて思っていましたし、カメラを向けられると逃げていました。

高校の卒業旅行も基本的に風景で、自分が写っている写真は部屋のメンバー全員で撮った写真しか残っていません。

中高時代は全体的につらかった記憶があるのですが、今思えば、楽しい瞬間の写真をもっと撮っていれば少しは違ったかもしれません。

写真は楽しい過去をつくる

Facebookの楽しい投稿を見て、「みんな楽しそうな人生でいいな」と思うのは、楽しい瞬間を切り取って投稿しているからです。

みんな楽しいこともあればつらいこともあるけれど、楽しいことを思い出に残すから、楽しい過去ができるのだと思います。

つらい記憶が多いと感じる人は、中には本当につらい経験をたくさんされている方もいらっしゃるかもしれませんが、多くの人は記憶の残し方が下手なんだと思います。

私もそうですがそういう人は、楽しい記憶は忘れてしまうのに、つらい記憶にはついフォーカスして、つらかった過去に仕立て上げてしまいがちです。

そういう人にとって写真というのは、色んな感情ごとその瞬間を残し、楽しいことも詰まった過去をつくるための最高のツールだと思います。

私は写真をあまり撮らなかったので、楽しい瞬間を記憶に残すという役割を、気付かないうちにモノに割り振っていたということに気付きました。

しかしモノは場所をとりますし、思い出を残すことはモノの本来の役割ではありません。

たくさん写真を撮ろう

モノと違って写真は場所もとりません。

楽しいと思ったときは、どんな些細な瞬間でも、写真に残しておくのが良いと思います。

捨てられないで取っておいた遊園地の入園チケットだって、そのときの写真が残っていればそもそもいらないんですよね。

私は、思い入れはあるけれど使わないものなどは、今更ではありますが写真に残してから捨てるようになりました。

さすがに上で書いた加湿器は捨てられそうにありませんが。笑。


思い出に執着するのは良くないかもしれませんが、楽しい記憶は明日へのエネルギーになると信じています。




追記:文中の加湿器について

ちゃんと調べたところ、正確には加湿器ではなく「空気洗浄機」でした。
上にナノブロックというレゴの小さいやつを付けて飾ることができます。
気になった方もいらっしゃるかと思うので、貼っておきます。

どうですか?かわいいでしょう。