ふさにのふさ日記

ふさにが好き勝手に記事を書くブログです。

会社員が6自治体にふるさと納税をしてしまったので確定申告してみた

私ふるさと納税をミスって確定申告しました


会社員でふるさと納税をされている多くの方は寄付先を5自治体以内におさめてワンストップ特例を利用されているかと存じます。

が、当方は今年のふるさと納税で意図せず6自治体に寄付してしまうという失態を犯したため確定申告をすることになった者です。そんなことある?

そんな自分への戒めと備忘録として久しぶりにブログを更新します。

結果的にすべての手続きを税務署に赴くことなくオンライン上で完結することができましたので、同じような境遇の方や、ワンストップ特例の書類返送も面倒だから確定申告する方が楽だったりするのかなと興味のある方などの参考になれば幸いです。

自治体目のふるさと納税をしてしまうと…

ふるさと納税の寄付先が5自治体までの場合、ワンストップ特例を使うことができるため身分証のコピーなど必要書類を自治体に郵送(一部自治体はアプリでの申請も可能になっているようです)をすることによってふるさと納税の手続きが完了します。

私はこの申請作業を毎年12月頃にまとめて行っているのですが、今年はまさにこの作業の終盤、自分が予定していたのとは違う自治体に一件だけ寄付をしてしまっていたことに気付きました。6自治体目の突然の登場です。

調べたところ、5自治体を超えてしまった場合はすでに郵送しているワンストップ特例書類は無効になり、ふるさと納税の制度を利用するには確定申告をしなければいけないようです。

ここまで1件1件身分証明書のコピーを切り取ってスティックのりで貼ったりしていた時間と労力は完全に無駄だったという事実をすぐには認められませんでしたが為す術なく、確定申告をすることが決定しました。

事前調査:救世主 マイナポータル連携

ふるさと納税のための確定申告の手続きを調べ始めたところ早速の朗報。私は近年はふるさと納税を行うときはすべて「楽天ふるさと納税」を通して行っていたのですが、令和3年分の確定申告から"マイナポータル連携"ができるようになったとのことなのです。

どういうことかと言うと、まず各自治体から送られてきた紙の寄附金受領証明書を自分で集める必要なし。楽天側でひとつの証明書にまとめてくれます。

しかもマイナンバーカードを使って楽天とマイナポータルを連携することで、オンライン上でデータ取得・自動計算のうえで確定申告書類に自動反映してくれるとのこと。

これによりすべての手続きはオンライン上で完結するようです。神か?幸い私はマイナンバーカードを持っていました。

(詳しい解説は公式ページからどうぞ→【楽天市場】ふるさと納税|マイナポータル連携について)

環境と必要書類

確定申告の具体的な話に移る前に、今回の前提や必要だったものを記載しておきます。今回の体験談はふるさと納税以外に確定申告をすべき理由が特にない会社員によるものです。

前提

具体的な手順の記録

さて、令和4年(2022年)分の確定申告期間は令和5年(2023年)2月16日~3月15日ということでしたが、今回は6自治体に寄付してしまった罪の禊ぎ(みそぎ)という側面があるので意識高く期間開始目がけて準備していきました。

ちなみに手順の中には数日待つ必要のあるプロセスが存在するため、3月15日に始めたのでは間に合わないので注意。

先程も紹介したページ(【楽天市場】ふるさと納税|マイナポータル連携について)に記載の手順に沿って進めていきます。以下は主に時間の記録と簡単な感想ですので、実際に申告の作業をされる際はリンク先を参照されることをお勧めします。

申告期間前

2月10日、事前準備です。

①マイナポータルの利用者登録

→マイナポータルは利用したことがあったので省略。

②マイナポータルとeTaxの連携、③マイナポータルとe-私書箱の連携

→説明に沿って進める。慎重にやっても15分程度で完了。

楽天ふるさと納税マイページより「寄附金控除に関する証明書」の電子発行手続きを行う

→申請自体はボタンを押していくだけで一瞬。そこから待ち時間2~3日。

申告期間前の準備は全部合わせて20分もかかりませんでした。あとは期間が始まってから。

申告期間開始

申告期間が始まって2月16日、作業再開です。

メールを確認したところ、2月13日の朝には寄付金控除証明書が発行された旨の連絡が楽天ふるさと納税から来ていました。

メールに記載のリンクから楽天ふるさと納税のマイページへ行き、証明書を取得して内容を確認。問題なさそうなので次へ進む。

⑤e-私書箱楽天ふるさと納税の連携を行う(e-私書箱連携)

これも書いてあるとおりで、またマイナンバーカードを使って連携。ここまで10分ほど。

⑥確定申告書の作成

 国税庁HPの確定申告書等作成コーナーから書類作成へ進み、令和4年分の所得税の確定申告書作成を選択。「マイナポータルと連携する」を選んで次へ進む。

そのあとマイナンバーカードで何回か認証があり、署名用電子証明書のパスワードを求められて手こずったものの操作は複雑ではありませんでした。

手順に沿ってマイナポータルに移動し、寄付金控除に関する証明書を取得。

寄付金控除証明書と一緒に医療費通知情報も取得可能でしたが、金額的に医療費控除の対象にならなかったためこちらは一旦取得したものの削除。

生年月日を入力し、申告内容に関する質問(はい/いいえ)にポチポチ答えていく。あとは会社からもらった源泉徴収票を見ながら情報を入力したり、自宅住所を入力したり。

確定申告書の提出先の税務署を入れる欄がありますが、以下の国税庁ページで郵便番号を入れて出てきた税務署が管轄の税務署になるようなのでそちらを入力。

税務署の所在地などを知りたい方|国税庁

初めてなので色々調べながら&慎重に進めていき、19:23に始めて20:40終了。結局1時間ちょっとかかってしまいましたが無事完了しました。

次からはもう少しスムーズにできるんじゃないかな。

還付の確認

3月に入り、e-Taxから「提出した還付申告の処理状況についてお知らせします」という旨のメールが届きました。

メールに記載のリンクからマイナンバーカードを使ってログインして確認したところ、還付予定の金額が記載されており、確定申告は無事受理されたようであることが分かりました。よかった~。

まとめ:最終的な所要時間、ワンストップ特例と比較したときの難易度

所要時間

確定申告期間前に実働20分程度、間を2~3日空けて、確定申告期間中に実働90分程度、という結果になりました。

事前準備は一度やってあれば来年以降必要ないと思われますし、確定申告自体もそんなに警戒(?)しすぎなくて大丈夫そうだったので、来年以降確定申告するとしたらもっと短く済むと思います。

結局どっちが楽?

上限金額ギリギリの返礼品1件でふるさと納税を終わらせているような人にとっては、ワンストップ特例のほうがもちろん楽です。

一方で、食品などこまごまとしたものを数ある自治体から5自治体厳選して選んでいた私のような人にとっては、以下の理由で確定申告をする方が楽かもしれません

ふるさと納税のために確定申告をするメリット
  •  マイナポータル連携のおかげで複数件のふるさと納税がまとめられるので、自分で一件一件申請する必要が無い。(ワンストップ特例利用の場合は返礼品の数だけ身分証のコピー貼り付けやら書類の記入・確認やらが必要。)
  •  確定申告するなら自治体を5つに制限する必要がなくなるので、自治体にとらわれることなく気になる返礼品を選ぶことができる。

おわりに

うっかりミスでやむを得ずすることになった今回の確定申告。

結果的に思っていたほどは面倒ではなく、今後は転職など申告が面倒になりそうなイベントがなければ自治体数を気にせず好きに返礼品をえらんで最後にまとめて確定申告しようかなと思います。

何事もやってみるものですね。